19.サリー
実は、昨日、私はあるひとつのことを、ガイド氏にお願いしていた。
そのお願いとは、
「サリーを買うつもりは全くないのだが、その衣装を着てみたい」
ということである。
せっかくインドにきたのだから、サリーというやつを着るだけ着てみたい。
ガイド氏曰く「アグラに良イ店ガアルノデ、紹介シマス。
一応、購入モアタマニイレテ、ミテクダサイ」との事。
買ったところで、全く日本では利用価値がないので、とりあえず、
気に入ったものがあったら買うといい、サリーの店に
連れて行ってもらうことになった。
サリーの店につくと、やっぱり、客はいない。
ひと目で高級店と分かる。
ガイド氏がなにやら交渉し始める。
だが、どうみても、そんなに生地の種類がないと思うのだが。
女性店員が、何枚か生地を持ってきてくれて、
どれが良いか聞く。
う〜〜ん、好みのものは無いのだが。
とりあえず、目に付いた赤っぽい生地を指差して、「試着してみたい」
と言ったら、鏡の前に連れていかれ、布をくるくると
私に巻き始める。
サリーとは、インドの女性の民族衣装なのだが、1枚布を
くるくるとカラダに巻きつけているだけの衣装である。
しばらくすると・・・・・
ただの布が、りっぱに服としての機能を
果たしている!
サリーの良いところは、身長、体型を選ばず、どのような人でも
身に着けることができるということだ。
日本では、パンツ類などは丈が短すぎてなかなか
自分にあうものが無く、いつも肩身の狭い思いを
している管理人だが、
この、サリーってヤツは、身長も問わないので、
寸足らずになると言うことは無く、身に着けることが
できる。
値段を聞いてみると4000ルピー・・・・。
ずっと前に述べたが、私がインド旅行に持っていった
お金は3万8千円。
そこから、自宅⇔空港の交通費等を引けば、
インドで使えるお金は3万円ほどである。
さらに、インドでの、観光の入館料や、チップなどで、
1万円はなくなる・・・・ということになると、
自由になるお金は2万円・・・・・。
そのうちの1万円(3950ルピー)をサリーに使うなんぞ
とんでもない!
アメリカ人店員は、「これは、すばらしいクオリティーだ。
サリーとして使わなくても、ちょっと加工すれば、なんでも
使える!」と言っているのだが、
ちょっと加工して作りたいものなど無いし、
自分でサリーを着ることなんてできない上に、
着る機会なんぞ無い。
「いらない」
というと、少し安いものを出してくる。
しかし、はっきり言って、好みではない。
というか、この店に好みの生地は無い。
そのことを伝えると
「オゥ! クレイジー!!」だと。
でも、本当に好みの生地が無かったんだもん、
どうしようもないじゃん。
私は、金持ち観光客相手に、高価なものなんか
全く欲しくない。
現地の人が、買うようなものが欲しいのだ。(本当はお金が無いだけ)
やっぱり、現地のインド人にとっては、日本人って
高級志向なのだろうか?
とりあえず、サリーを着るという目的を果たし、
ホテルへ向かう。
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